変化。

遅くなりましたが、京都での個展のお知らせです。

案内状を書き終えてから、などとも考えてましたが、それでは遅すぎて告知の意味をなさない雰囲気となってまいりましたので…。(汗)

あ、ということはつまり、案内状も遅れまくっているということ。

お待ちの方々(いるの?)には誠に申し訳ありませんが、もう少し首を伸ばしておいてくださいませ〜!(笑)


【第6回  曽根 茂 油彩画展】@大丸京都店 6階美術画廊

2015年6月3日(水)〜9日(火) 10:00〜20:00 (最終日は〜17:00)

入場は当然無料 24点出品【予定!】


ソネ本人は、会期中基本的にずーっと会場におります。

わたしに見つからないようにこっそり見たい!という方は、朝一番か、閉店間際などがよろしいのではないかと。

逆に、ソネと話してみたいかも?などと思われている奇特な方は、土・日の昼前後は避けられた方が賢明かもしれませんね。 なにせ人の多い時間ですから…。


しかしまあ、大丸京都店さんでの個展も6回目となりましたよ。 クビを宣告されることもなく続けさせていただき、本当に有り難いことです!

この有り難く思う気持ちは、プロですから態度で示さねばなりません。 もちろん、いい絵を描くことが一番!

で、今回の内容はどんな感じなのかと言いますと…??

変わったところと言えば、従来はいわゆる里の風景が多かったのを、今回はもう少し奥地へ踏み込み、より自然要素の多い景色を描いてみたあたりでしょうか?

描くネタも、自分で言うのもヘンですが、なるべく重ならないように散らしてあります。 つまり、色々ありますってこと。

まあ、これは人によってはほとんど同じに見える可能性もありますから、あくまで自分の気持ちの中では、としておくのが無難かもしれませんがね…。(汗)


そうそう、もう一つ変わったかもしれない点が。 それは、今回の個展から製作時にメガネをかけ始めたってこと。

昨年、個展@仙台の絵を描いていた時、目が疲れて仕方ないし、視力も明らかに落ちてきてたのが分かったんです。

ですから、終わった後でメガネを作ったのでした。

結構高かったメガネはやはりダテではなく、目の疲れは大幅に減りましたよ。

ただね、色味が変わって見えちゃうんですよ、ビミョーに。 加えて、これまでは見えなかったはずの近距離にもピントが合ってしまいます。 これらは、必ずしもいいこととは限りません…。

本人にははっきり意識できていないんですが、ひょっとしたらずっと見てきてくれている方の目には、ギョッとするくらいの違いが映ったりするかも!?(汗)


ということで、こちらでは出品作の中から従来のものに近い、定番的な絵を一枚提示しておきましょう。 比較にいいかな?

まあ、定番と言っても常に新ネタで、自分の中では新しいテーマを設定して描いてはいるんですけどね…。


     タイトル未定・8号変形

では、続きは会場でどうぞ〜♪


お訪ねくださり、ありがとうございます。   曽根 拝



 

向上心?

個展の締め切りに追いかけられて、告知をうっかりしておりました。

東京でグループ展に1点出品するのでした…。

 TOBI WAVE 2015 @東京美術倶楽部 東美ミュージアム3階

 5/23(土)〜28(木) 10:00〜17:00 入場無料


カタログまで作ってもらいました。 なんだか立派な展覧会のようです。

でも、当然ながら顔を出すことなんてできるはずもなく。

他の美術ジャンルとごったまぜになっておりますので、いろいろご覧になりたい方にはうってつけかと。

25日からは、同所にて「21世紀展」という当代一流の作家がそろい踏みする立派な展覧会もありますから、そちらを目的におもむかれるのもよろしいかと。

あ、入札方式ですから、わざと落ちないすれすれのラインを狙ってスリルを味わうってのも楽しいかもしれません!?(笑)


それにしても、こういう形式のグループ展ってのは、年を追うごとに苦手感が強まっております。

どうしたって、ほかの上手な人と比較されちゃいますからね…。(汗)

若いころは、それこそ「こういう場で他を蹴散らせてこそだ!」と、闘争心を持って臨んだりもしてました。

でもね、ここ数年、とくに近所の本屋がつぶれてしまい、美術雑誌を目にする機会がほとんどなくなったあたりから、他の作家がどんな仕事をしていようが、どーでもいいと思う気持ちが強くなってきたんですよ。

相対的な上手・下手はともかく、自分の絵を好きだと言ってくれる人がいればそれでいいのではないかと。

そして、他人より上手に、競争的に描くのではなく、自分の基準で納得いくか/いかないかということだけを考えればいいだろう、と。


画商さんたちからすると、これは非常にぬるい、甘い考え方なんだと思います。 他との比較・競争にさらされる場に身を置き続けてこそ鍛えられるものなんだと、何度も聞かされてきましたから…。

でもねぇ、絵ってのは戦争の道具じゃないわけですよ。 たいていは、「癒し」などとしてお部屋に飾って楽しんでもらうためのもの。

そうした作品が、敵を倒すためのギラギラした雰囲気を漂わせていたならば…??(汗)


ただ、とりあえず今のところ、自分に対する自身の基準はキビシイつもりでおります。 いまだにボツ作品ってのは何枚も出してしまいますし。

1枚あたりの製作時間も、どんどん長くなってますねぇ。 ふつう、手慣れた分だけ早くなるとしたもののはずですが!?


こうした、外界シャットアウトの方針は、絵の上へ徐々に何らかの効果をもたらすことでしょう。

いい方へ向かうか、悪い方か…?

後者であることが明らかになった時、修正が効くレベルにとどまっていればいいんですが、果たして??

今回、その途中経過の作品として見ていただくのも、また一興かもしれませんね!(笑)


そうそう、個展@大丸京都店の案内状、なかなか書く時間・心のゆとりがございませんので、発送が遅れております。 関係者の皆様には誠に申し訳なく思いますが、今しばらくお待ちくださいませ…。


お読みいただき、ありがとうございます。  曽根 拝




 

意地の砦。

あと「ほんの」二十日間ほど休みなしで働けば、晴れて個展の本番を迎えることが出来ます。

本番とは言っても、すでに描き終わってしまっているため仕事という感覚はほとんどなく、訪ねてくれるお客さんや知人・友人との会話が楽しい期間であります。

とくに京都大丸では6回目になることもあり、おそらくたくさんお話しが出来るはず。 また喉がガラガラになるでしょうね〜。 数か月に及ぶ引きこもり期間中は、声をほとんど使っておりませんし…。(汗)


現状は、マラソンでたとえるなら35kmを過ぎたあたり。 もうフラフラです。

しかし、すぐ後ろにはぴったりと「締切 守」選手がくっついております。 こやつにだけは負けるわけにはいきません!

ですが、すでに体力は尽きており、それでも走り続けることが出来ているのは、まだ少しだけ気力が残っているから。

気力…?  そう、意地です、プライドです!

締め切りに遅れるなんてのはプロではありません。 さりとて間に合わせのしょーもない絵でお茶を濁すのもよろしくない。

毎回観に来てくれる奇特なファンの方には、それなりに新しい挑戦もお見せせねばなりませんし…。


いや、あくまでこれは心構えですよ。 実際には、「会期が終わったらちょっと直したいのでいったん返してください…」とか、「これ、前にも同じの描いてたよね?」と言われたりだとか。(同じのは描いてないつもりなんですが 汗)

ともかく、こうした意地の設定ラインをちょっとでも低くしてしまうと、ダラダラとなし崩しになってしまうのは目に見えております…。


これはいま考えない方がいいことではあるんですが、わたしのやってる仕事ってのは、注文にきちんと応えるような類のものではないんですよ。

展覧会場に来てくれた人のうち、たまたま絵の内容が気に入り、かつその値段に見合うと思った方が、それぞれの絵についてほんの一人ずついてくれればいいわけなんですから。

分かりますか? 1000人のうち999人にけなされるような作品であっても、たった一人だけそんな人がいて下されば、描いた努力は無駄にならないわけでして、経済的には成功なんです!

実際、人の好みってのは驚くほどに多様で、「こんな×××なものに数億円出す人がいるのっ!?」などと仰天するようなニュースには、一度ならず触れられたことがあるのではないでしょうか…?(笑)


あ、守くんがささやいてますね? 「死ぬほど苦しい思いをしてまで意地を張り続けなくたっていいんだよ〜。 あとはテキトーに流して、とりあえずゴールにさえたどり着いて(サインをして)しまいさえすれば、きっと誰かが買ってくれるし〜。」

う〜ん、そうなのかもしれない…。 実際、会場で厳しい意見を言ってくださる方(主に画商さん)は、わたしの絵を扱ってくれるわけでもないし、もちろん買ってくれることなどないんだから、それを聞き流せば…。

加えて、一般のお客さんから「なにこの下手な絵?」と思われたとしても、「ああ、999人側の方ですね。」と、どこ吹く風で平然としていられれば、怖いものなしなんだろうし…。


…ハッ! だまされてはなりません! これは守くんのワナです!(汗)

デパートの画廊といったような大きい会場では、それなりの結果を残さなければならないんですよ。 1000人に1人程度の打率では、おそらくクビになってしまいます!(汗)

立派な会場で発表することが出来なくなれば、そもそも1000人の人に観てもらうことすら難しくなり、どんどん悪循環に…。

危うく守くんにだまされるところでした。


それに、ゴール付近には応援してくれてる人がたくさんいるじゃないですか!

グダグダといい加減に走って見せては、そうした買う買わないとは無関係な普通の友人・知人・ファンのみなさんをも失ってしまうことになりかねません! それは、経済的失敗よりもさらに辛いことであり…。(汗)

ということで、今すぐにでも歩いてしまいたい欲求を意地の砦ではじき飛ばし、なんとかもう少し頑張ってみようと思いますよ。


まあ、こっちがいつも通りに頑張ったつもりでも、「あ、こいつ今回手抜きしたな…」とか思われてしまう可能性もあるわけですがね。 なにせ、人の価値観は多様ですから〜!(笑)



忘れずにお訪ねくださり、ありがとうございます。  曽根 拝

 


 

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